金曜日, 11月 17, 2006

秋と冬の間・・・。



















久しぶりに山のガイドをしてきました。

行先は奈良の洞川温泉を拠点に紅葉の御手洗渓谷と大峯山系の中でも
とても歩きやすい稲村ヶ岳だ。このふたつをゆっくり楽しむためのプランを
一昨年から提案しいて、結構評判が良い!

初日歩き出したときは曇りの天気。途中から雨、洞川温泉についた頃には
雨も上がっていた。そんな天気の中、紅葉のきれいな御手洗渓谷沿いを
登っていく。
陽が射してなくても紅葉の色が透き通っていてどれもとてもきれいだ!
それにしても日本のもみじの紅葉の色は素晴らしいと思う。
黄色からオレンジ、そして真っ赤になるまでグラデーションしたような
紅葉は 特に目を奪われる・・・ 。
雨が降っていても紅葉にじゅうぶん癒された感じだ。

洞川温泉では常宿にしている『いろは旅館』に泊めさせてもらう。
大家族が僕らを暖かく迎えてくれる、居心地の良い素敵な旅館だ。
さらに夕食の『鴨鍋』はおいしくていつも評判だ!
旅館の奥さんが『ゆっくり召し上がって・・・』 と言っているのにもかかわらず、
すぐに鍋を空けてしまう。

あっという間に夕食は終わってしまったけど、炬燵に入って歓談したり
ちょっと冷えたらまた温泉に浸かったりとなんとも贅沢な時間を 過ごしました。

『田舎の温泉旅館の炬燵』
この言葉だけで贅沢な時間と感じてしまうのは私だけかいな・・・?

それはさておき、2日目は昨晩の強い風雨も気になっていたけど
朝の天気は曇り。天気予報では回復傾向にあるらしい。

登山口から登り始めるが、やはりまだ体があったまってないので
今年一番の寒さは身にしみる。針葉樹林の林の中をゆっくりと
高度を上げていくと 標高にして1200m付近からポツリポツリと
霰のような雪のようなものが 降りだした。
さらに歩を進めると森は徐々に白さを増してゆく・・・。

昨日、今日の2日間で秋と冬の間を目と肌で感じることができた。
稲村ヶ岳山荘付近はすでに冬景色。霧氷がとてもきれいだ!
今日は稲村ヶ岳登頂はあきらめて、この小屋でゆっくり温まって
山荘付近の景色を楽しんで下山することにした。


(写真上/2006年11月11日 御手洗渓谷の紅葉)
(写真下/2006年11月12日 稲村ヶ岳山荘付近の霧氷)